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内科の診療内容

風邪、喘息などの呼吸器一般、胃腸症状などの消化器一般をはじめ、頭痛や不眠症、糖尿病を含む代謝性疾患や腎臓病まで、幅広く対応いたします。花粉症やインフルエンザについてもご相談ください。
>> 腎臓病

糖尿病

糖尿病とはどんな病気?

糖尿病は、糖代謝の異常によって起こるとされ、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に高まることによって、様々な、特徴ある合併症をきたすおそれのある病気です。

通常、食事をして血糖値が上がると、膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンのはたらきで、ブドウ糖は体内にとりこまれ、血糖値は下がっていきます。とりこまれたブドウ糖はエネルギー源として使われます。

しかし糖尿病にかかると、血液中のブドウ糖が体内の細胞に十分に取り込まれずに血液中に残り、血糖値が下がらない状態が続きます。このとき、体内の細胞は十分なブドウ糖を利用できていない状態で、これは細胞の糖代謝が正常に行われていないことを示します。

代表的な2種類の糖尿病とは?

糖尿病には様々な種類がありますが、代表的なのは以下の2つです。それぞれの原因に適した治療が必要となります。

  • 膵臓から分泌されるインスリン量が減少し、インスリンの投与が必要となるⅠ型糖尿病
  • 膵臓から分泌されるインスリン量に著明な減少はないが、インスリンの効果が低下したために起こるⅡ型糖尿病

Ⅰ型糖尿病

Ⅰ型糖尿病は、自分の免疫が自分の膵臓を異物として認識し、攻撃することによりインスリンの分泌量が低下し、発症します。自分の免疫が自分の膵臓を異物として認識するため「自己免疫疾患」として分類することもできますが、「抗GAD抗体」という自己抗体を測定し陽性が確認されれば、Ⅰ型糖尿病と診断できます。Ⅰ型糖尿病は治療にインスリンを必要とします。

Ⅱ型糖尿病

Ⅱ型糖尿病は、主に運動不足や肥満、ストレスが原因となって、インスリンの効果が低下し、発症します。日本人の糖尿病患者のうち、ほとんどがⅡ型糖尿病です。なかにはインスリン分泌量が低下している糖尿病も混在しているため、内服薬が必要となる場合も多くあります。

Ⅱ型糖尿病の場合、まずは運動療法や食事療法で運動不足の解消、肥満の改善をすることが重要です。そのあとに内服薬を用いた治療を行います。

合併症

Ⅰ型糖尿病・Ⅱ型糖尿病の合併症には、目の病気、腎臓の病気、神経の障害(糖尿病の三大合併症)に加え、心臓病や脳卒中、足の障害などがあります。ほとんどは糖尿病の動脈硬化によるものです。

目の病気は、糖尿病性網膜症による視力低下(進行すると失明)が問題となります。腎臓の病気は、糖尿病性腎症により腎臓の機能が低下(進行すると腎不全)します。腎機能低下を早期に発見するためには、血液検査での尿素窒素、クレアチニンの値が腎機能の指標になり、尿では、蛋白尿、尿中のアルブミンなどが指標となります。

末梢神経の障害は、手や足の先からの「しびれ」で始まる場合が多いようですが、糖尿病になってからすぐに起こるわけではありません。年単位で徐々に見られる症状です。いずれにしても、糖尿病の基本である血糖コントロールを行うことが重要です。

肥満

肥満は、糖尿病などの糖代謝異常や、高血圧、中性脂肪などの脂質代謝異常といった合併症を引き起こす危険性があります。

肥満は糖尿病や高血圧につながる

糖尿病の場合、体脂肪がインスリンの働きに抵抗し(インスリン抵抗性)、インスリンの働きを低下させ、結果として血糖値が上昇することで合併します。体脂肪のインスリン抵抗性により、反応的にインスリンの量が多くなる場合もあります。また、肥満による「インスリン抵抗性」によって、反応的にインスリンの量が多くなった状態、つまり、「高インスリン血症」の状態では、多くなったインスリンが腎臓に働き、血圧を上げるホルモンを増加させ、高血圧につながる場合があります。

さらに糖代謝異常を引き起こすおそれも

また、肥満になる過程でとりこまれ、エネルギーとして使われなかったブドウ糖の多くは肝臓で中性脂肪に変換されるため、中性脂肪が増加し、脂質代謝異常となるおそれがあります。どの場合でも、肥満による合併症の有無を確認することが大切です。

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